■ 「今日は全部パパに任せて!」から始まった一日
妻が久しぶりに外出した日。
僕は「今日は全部パパに任せて!」と張り切り、2歳の双子と過ごすことにしました。
お昼ご飯には、子供たちが大好きなオムライス。
「パパが作ったよ!」と出すと、二人は大喜びで完食。
僕は心の中で「よし、完璧だ」と満足していました。
しかし、妻が帰宅して「お昼はオムライスを作ったよ」と報告した瞬間、
思いがけない質問が飛んできました。
「……その卵、どこまで焼いた?」
僕は意味が分からず、「普通に焼いたよ。ちゃんと火は通ってる」と答えましたが、
妻の表情はどこか曇ったままでした。

■ パパの“食べられるならOK”という思い込み
僕の中では、卵に関する知識はとても大雑把でした。
- 子供たちが卵を食べられる
- → 卵アレルギーはない
- → 生はまずいけど、ある程度加熱してあれば何でも大丈夫
そんな単純な理解しか持っていなかったのです。
でも、現実は全く違いました。
■ ママにとって「卵に慎重」は常識レベル
妻はこれまで、慎重に「卵の階段」を一段ずつ登らせていました。
- まずは20分以上茹でた固ゆで卵
- 次に、中心までしっかり火を通した卵焼き
わが家は今、ようやく「よく焼き」のステップまで到達したところ。
半熟の卵はまだ試せていない“境界線”だったのです。
ここで気づいたのは、
母親にとって「卵に慎重になること」は常識に近い感覚だということ。
保健センターや育児書でも繰り返し教えられますし、
ママ友同士の会話でも、
- 「固ゆでクリアした?」
- 「半熟はまだ怖いよね」
- 「うちはまだこのステップ」
といった話題が普通に出てきます。
つまり母親たちは、
「どこまで食育が進んでいるか」を共有し合うほど、卵の扱いに神経を使っている。
一方で父親は、
「食べられるかどうか」だけで判断しがち。
ここに大きな認識の差がありました。
■ 妻の質問の裏にあったもの
妻の「どこまで焼いた?」という問いは、
母親にとっては当たり前の確認。
でも父親である僕には、その意図が全く見えていませんでした。
「焼いたから大丈夫」
そう思っていた僕の“普通”は、
妻にとってはまだ危険かもしれない領域だったのです。
そのギャップに気づいた瞬間、背筋が冷えました。

■ 「初めての食材」は夫婦で共有すべきもの
今回のことで痛感したのは、
料理ができることと、食のリスクを管理することは全く別物だということ。
僕は「料理」という作業しか見ていませんでしたが、
妻は「命を守るための判断」として食材を管理していたのです。
どの食材をクリアしたか、
どのステップがまだ怖いのか――
母親は細かく把握していますが、
父親は「アレルギーがあるかないか」程度の理解で止まりがちです。
ここで学んだ教訓はひとつ。
「子供が初めて食べる食材は、夫婦の共有財産である」
母親だけが抱え込むのではなく、
父親も一緒にアップデートしていくことが大切なのだと感じました。
■ 父親レベルを上げるために意識したいこと
ワンオペで食事を任されたとき、
料理の腕前よりも大切なことがあります。
1. 妻の食事への気遣いを理解する
「慎重すぎる?」と思うこともあるかもしれません。
でもその慎重さこそが、これまで子供を守ってきた大切な姿勢です。
2. 子供のアレルギーに慎重になる姿勢を共有する
「どこまで加熱すれば安心か」
「どの食材をクリアしたか」
母親が積み重ねてきた判断を理解し、尊重することが安全につながります。
3. 迷ったら一口の前に確認する
「この焼き加減で大丈夫かな?」
LINEで聞く一手間は、弱さではなく家族を守るための判断です。
■ これから父親になる人へ

僕と同じように、
「妻の質問の意図が分からない」という経験をしてほしくありません。
離乳食が始まったら、
ぜひ夫婦で「食材クリアリスト」を共有してください。
「パパなら安心して預けられる」という信頼は、
凝った料理ではなく、
ママの常識を理解し、パパの盲点を埋める姿勢
から生まれるのだと、今回の出来事で強く学びました。