育児を「手伝った」あと、すぐに休もうとする夫にイライラしたことはありませんか?
実は、昔の僕もそうでした。双子の散歩を終えて家についた瞬間、「育児交代!」と胸を張っていたのです。
でも妻にとって育児は、散歩の後も続いていました。
僕が外で汗をかいていた間、妻は家の中で次の育児の準備をしていたのです。
ご飯の支度、着替えの用意、タオルの準備、部屋の片付け…。
子供たちが帰ってきた瞬間にスムーズに動けるよう、ずっと頭と手を働かせていた。
それなのに僕は「交代!」と宣言して、育児を終えた気になっていた。
このズレこそが、夫婦の最大の地雷でした。
2. 過去の失敗談:「俺は『双子散歩』という大仕事を終えた」はずだった
散歩から帰宅した僕は、汗だくで「交代!」と宣言しました。ところが妻の顔は怒りで固まっていたのです。
私の当時の本音はこうでした:
- 「だって、双子の散歩は本当に大変なんだ。この大仕事を担ったのだから休ませてくれ!」
- 「妻が家事をしているのは知ってた。でも、正直『家事なんて育児より楽』って思っていました」
今振り返れば、この考え方こそが妻を一番傷つけるものでした。
僕は「育児」と「家事」を別物として捉え、しかも「家事は楽」と勝手に軽視していたのです。
3. 核心:なぜ「交代」が通用しなかったのか?
僕が『交代!』と言ったとき、妻は心の中でこう思っていたそうです。
――「え?私、いつ休んだ?」
僕の最大の誤解は、「育児の総量」を見誤っていたことでした。
- 僕(パパ):育児を「点(タスク)」で捉えていたんです。(例:「双子の散歩」=完了!)
- 妻(ママ):育児は家事や準備も含めて、ずっと続いていく「線(連続)」のようなものだった。
実際、妻は散歩中も休んでいたわけではありません。
ご飯の準備、着替えの用意…と、次の育児がスムーズに進むように動き続けていたのです。
つまり僕は、育児の“全体量”を見ずに、自分がやった「一部分」だけを見て満足していた。
その結果、「交代!」という言葉は、妻にとっては現実を無視した一方的な宣言に聞こえてしまったのです。
ここに夫婦の最大のズレがありました。
4. 処方箋:「元・ダメ夫」が実践する「育児の続き」
今の僕は、散歩から帰宅しても「そこで終わり」とは考えません。散歩はまだ途中なのです。
- 帰宅後はまず手洗い。
- オムツを替え、水分補給をする。
- 子供たちが自由に遊べる状態になるまで、一緒に接して過ごす。
ここまでやって初めて「散歩」というタスクが完結するのです。
つまり、散歩は「外に連れて行く」だけではなく、「帰宅後も育児を続ける」ことまで含めて一つの流れ。
もちろん、一瞬の休憩は入れます。
でもその後は「育児の続き」。これを意識するだけで、妻の負担は大きく変わりました。
5. 結論
育児は途切れることなく続いていきます。
だから大事なのは「交代」ではなく、どう分担して一緒に走り続けるか。
夫婦で育児を支え合う、その意識こそが地雷を避ける唯一の方法でした。
もしこの記事が、誰かの「そうだったのか」に繋がるなら――
- ママにとっては、少しだけ気持ちが軽くなるきっかけに。
- パパにとっては、「自分もそうだったかも」と振り返るきっかけに。
そんなふうに届いてくれたら、嬉しいです。
そして今後も、散歩以外の場面での“ダメだった父親の思考”を、少しずつ書いていこうと思います。