はじめに|任された計画と父親の役割
「動物園の計画、お願いね」
妻からそう言われて、すべてを安心してゆだねられるのは、父親として信頼されている感じがしてうれしいものだ。
とはいえ、任されたからには、家族みんなが笑顔で帰れるようにしたい。
特に、2歳の双子を連れての外出は、ちょっとした段取りの差が、楽しさにも疲れにも直結する。
わが家では、子どもたちの昼寝を優先するのがルール。
だから、遠出は避けて、近場でまだ行ったことのない場所を探すことにした。
王子動物園を選んだ理由|妻の視点と子どもの期待
今回選んだのは「王子動物園」。
神戸市内でアクセスもよく、動物好きになってきた双子にとっても、初めての“本物の動物”との出会いになる。
妻はさっそく、どんな動物がいるのかを検索しながら、
「ふれあい広場もあるんだ!」
「ゾウやキリンもいるよ!」
と、子どもたちの反応を想像して楽しんでいた。
最近、双子は動物の図鑑に夢中。
散歩中に犬や猫を見かけると、指をさして「にゃにゃ!」と笑顔でこちらを見てくるようにもなった。
そんな“はじめての動物たちとの本当の出会い”を、できるだけ楽しいものにしたい。
王子動物園は、そんな願いを叶えてくれる、身近でちょうどいい場所だった。
父親が整えた段取り|アクセス・準備・安心設計
開園前に着けるよう、移動時間と昼寝時間から逆算して出発時間を設定。
天気は晴れだったが気温が低かったので、アウターを準備。
食事は家に戻ってから食べる予定だったが、園内の食事事情も調べておいた。
園内はキッチンカーのみで、双子に食べさすのが難しそうだったので、
お菓子や軽食をしっかり準備しておいた。
妻から「園内はバリアフリーでベビーカーも問題なし」と聞いていたので、動線も安心。
授乳室の場所も公式ページで事前にチェック。
出発前には、移動ルートや段取りを妻と共有しておいた。
こうして、アクセス・気候・食事・動線・休憩――
家族が安心して楽しめるように、必要な準備を整えて出発した。
現地での体験|段取りが活きた一日
出発前に渋滞情報を確認し、予定通り家を出発。
王子動物園には開園少し前に到着し、駐車場もスムーズ。
園内もまだ混雑しておらず、ゆったりとした雰囲気の中でスタートできた。
最初に出迎えてくれたのは、片足で立つフラミンゴたち。
双子も「近くで見たい!」とベビーカーから身を乗り出し、
「何あれ?」と指さしてこちらと動物を交互に見てくるしぐさが、なんともかわいかった。
そのまま園内をぐるっと回りながら、ふれあい広場へ。
モルモットやウサギ、アヒルなど、小さな動物たちに双子は大喜び。
ベビーカーを降ろすと、すぐに近くへ寄っていき、目を輝かせていた。
休憩場所は園内にたくさんあったが、
動物が見える場所での休憩がおすすめ。
特にペンギンを見ながら休憩できるスペースは人気で、今回は混雑していたため断念。
代わりに、ゴリラの前のベンチで休憩することにした。
動物を眺めながらお菓子を食べる時間は、双子にとっても楽しいひとときだった。
象やライオンといった大きな動物は、少し怖かったようで、距離をとってじっと見つめていた。
でも、目でしっかり動物たちを追っていて、楽しんでくれている様子が伝わってきた。
面白かったのはキリン。
あまりにも大きすぎて、双子には動物だと認識できなかったようだ。
近づいても足しか見えず、「ただの建物?」というような表情をしていたのが印象的だった。
帰りの車では、双子が興奮気味に、二人で何か話し合っていた。
言葉にならない言葉で、今日の出来事を振り返っているようだった。
まとめ|段取りは家族への思いやり
「今日は子どもたち、うれしそうだったね。お疲れ様」
妻の笑顔の一言に、今日一日がうまくいったんだと、じんわり満足感がこみ上げてきた。
僕も「お疲れ様」と返す。
たったそれだけの言葉だけど、
このやりとりが、夫婦の仲の秘訣なのかもしれない。
段取りを整えるのは、父親に任された役割。
でもそれは、家族の笑顔をつくるための準備であり、
最後に「ありがとう」と言い合える時間をつくるためのものだったんだと思う。
今後も、子どもたちと楽しめる場所を探して、父親目線のレポートを上げていきたい。
家族の笑顔と、夫婦の信頼をつなぐ“段取り”を、これからも記録していこうと思う。
※本記事は2025年10月時点の情報をもとに執筆しています。
王子動物園ではリニューアルも進行中のため、最新の開園時間・施設情報・イベント等は、
公式ホームページをご確認ください。