〜“任せても大丈夫”と思ってもらうために〜
「夫に任せたはずなのに、結局LINEで指示出ししてる…」 そんな経験、ありませんか?
僕の妻も、まさにそうでした。 子どもが熱を出した日、有休を取って看病した僕に、妻が言ったのは——
「今度から、子どもが病気なら私が休むね」
その言葉の裏には、妻の静かな諦めがありました。 「この人には任せられない」 「結局、私がやるしかない」
その気持ちに、僕は向き合うことにしました。 父親として、夫として、妻の“安心”をつくる責任があると思ったからです。
「説明したのに、また聞いてくるの?」をなくすために
妻が朝説明してくれたことを、なんとなく聞いたつもりになっていました。 でも、子どもの看病、オムツ替え、家事をこなしていくうちに、忘れてしまっていたんです。
そのたびにLINEで確認して、妻の仕事を中断させてしまっていました。
今は、説明をスマホでメモしたり、薬の写真を撮ったりしています。 「どれだっけ?」と思ったら、まず自分で確認する。
それだけで、妻に連絡する回数はぐっと減りました。 そして何より、妻の「説明を軽く扱われてる気がする」という不満に、少しだけ応えられた気がします。
病院に行くか迷わないために、“行かない基準”を共有した
病院に行くかどうかの判断は、いつも迷ってしまいます。 だから僕たちは、「行く基準」ではなく「行かない基準」を共有することにしました。
たとえば——
- 39度近い熱でも、元気に遊んでいるなら様子見
- 症状が咳と鼻水だけなら様子見
逆に——
- 39度でぐったりしている
- 咳と鼻水以外の症状が出る(下痢、嘔吐など)
この場合は、妻に相談することなく病院に行くと決めています。
そして忘れてはいけないのが、病院に行ったことをちゃんと妻にLINEで伝えること。 それは、「俺、ちゃんとやったよ」というアピールではなく、 子どものしんどさを、ちゃんと妻に伝えるという意識。
母親としての不安に、少しでも寄り添うための行動だと思っています。
妻の“仕事時間”を守ることも、父親の責任
以前は、娘の看病をしながらも、何かあるたびに妻にLINEしていました。 でも今は、「妻は仕事中」という意識を強く持つようにしています。
LINEを送る前に、「これは本当に今聞くべきことか?」と考える。 自分で調べたり、判断したりする努力をする。
それは、妻のキャリアを守ることでもあり、父親としての責任だと思っています。
“ありがとう”より“安心”を積み重ねる
僕はずっと、「やってるつもり」でした。 でも妻が欲しかったのは、「ありがとう」よりも「安心」だったんです。
「任せても大丈夫」と思ってもらえるように、 子どもの看病のときだけでなく、普段の生活においても、 これまで書いてきたような妻への不満に向き合い、 いざというときに備えることが大切だと思っています。
まとめ:信頼は、“安心の積み重ね”でしか得られない
父親としての責任は、子どもの看病だけじゃありません。 妻が安心して仕事に行ける状態をつくること。
そのために僕は、記録すること、共有すること、そして“守る意識”を持つことを始めました。 それは、妻の「もう私が休むね」という諦めに、静かに応える行動でした。
そして今、少しずつだけど、妻の表情が柔らかくなってきた気がします。
次回予告:妻が「任せても大丈夫」と思えた瞬間
次の記事では、妻が実際に「今日は安心して仕事に行けた」と言ってくれた日のことを紹介します。 その日、僕が何をしていたのか。 そして、妻が何を感じていたのか。
“信頼のかたち”が少しだけ見えた気がした、そんな一日です。
🖼アイキャッチ文言案
「夫に任せたはずなのに、結局LINEで指示出ししてる…」 そんな母親の“あるある”に、父親としてどう向き合ったか。