🦠 夫がインフルエンザに。子どもに移さないためにやったこと

昨日の記事では、インフルエンザの家庭内感染を防ぐための予防習慣を紹介しました。
しかし、予防していても、かかるときはかかる──それが育児家庭の現実です。

昨年度、我が家では子ども → 妻 → 私の順で感染。
地獄のような連鎖を経験し、私はすぐに隔離体制に入りました。
今回はそのときに実践した“家庭内で子どもに移さないための工夫”を具体的に紹介します。


🛏️ 自室で過ごした3日間のリアルと胸の内

発熱で確定診断を受けた瞬間、私の隔離場所は2階の寝室(兼書斎)に決定。
リビングや水回りがある1階から距離を取るためです。感染力の高い期間、私はこの部屋から一歩も出ませんでした。

この3日間は、熱との戦いであると同時に、孤独と妻への申し訳なさとの戦いでした。

  • 聞こえる妻の声: 子どもたちへの対応に苦慮している声が2階まで届く。
     → すべての家事・育児の負担を押し付けている罪悪感と感謝で胸が締め付けられました。
  • コミュニケーション: 家族とのやり取りはLINEが唯一の手段
     → 同じ屋根の下にいながら、完全に独立した状態。
  • 無力感: 熱が引いた後半は、体は動くのに何も手伝えない。
     → 子どもが泣いてドアを叩いても何もできない無力感を痛感。

この厳格な隔離のおかげで、妻と子どもへの再感染は防げましたが、ここから得られた教訓は非常に大きかったです。


✅ 子どもに移さないためにやった家庭内の工夫

🕒 行動のルール(水回り・移動)

  • 移動時はマスクを着用し、家族と鉢合わせしないように配慮
  • お風呂は家族全員の入浴後に最後に入り、使用後はお風呂場を軽く掃除
  • 歯磨き・トイレは時間帯を完全に分離し、使用後はアルコールで拭き取り
  • ドアノブや手すりなど、感染した手で触れないように意識して行動

🍽 物と食事のルール(接触分離)

  • 自室に水筒・ゴミ箱などを持ち込み、極力部屋から出ない
  • 食事は妻がドアの外に置いてくれ、接触を回避
  • 平日日中の誰もいない時間を使って、1階で手早く行動する工夫も

💬 意思疎通のルール(コミュニケーション)

  • すべての会話はLINEで完結。飛沫感染リスクを回避
  • 妻が動いてくれるたびに「ありがとう」をLINEで伝える
  • ただし、妻から「なぜ私ばかりになるの?」という言葉が届いたとき、胸が痛くなった
     → それ以降、LINEのやり取りは最小限にとどめ、負担を増やさないように意識した

🧠 限界:妻への負担集中という名の「地獄」

厳格な隔離の裏側で、我が家は「妻への負担集中」という最大の壁に直面しました。

  • 育児負担の倍増: 双子の世話が突然のワンオペに
  • 家事負担の集中: 掃除・洗濯・食事の準備まで全て妻が担当
  • 感染者のサポート: 食事の運搬・食器の回収・洗い物まで追加

普段の生活に加えて、感染者の世話まで加わるという状態は、妻にとって「地獄」だったと思います。
私が横になっている間に負担をかけているという事実は、隔離生活の孤独以上に苦しいものでした。


🧭 まとめ:病気になる前に、夫婦と祖父母で話し合っておくこと

今回の経験で痛感したのは、やはり「インフルエンザは病気になるもんじゃない」ということ。
予防が最善ですが、もし感染してしまったら──

完璧な隔離は難しくても、「移さない努力」には意味があります。

そして、まだ元気なうちに、夫婦で以下の2つだけは話し合っておくことが、最大の備えになります。

  1. 隔離場所と隔離中の生活ルール(食事や水の置き場所など)
  2. 妻だけに負担が集中しないための“代打体制”──祖父母・シッター・外部支援などを含めて、事前に共有しておく

さらに、祖父母にもあらかじめ話しておくことで、お願いする側の心理的負担も軽くなります。
「いざというときはお願いするかもしれません」と伝えておくだけでも、心の準備ができて、助けを求めやすくなります。

そして、隔離中も感謝と謝罪を伝えることを忘れずに。
この経験が、皆さんの家庭の備えの一助となれば幸いです。

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