第4話:ネンネトレーニングって、昔と今でこんなに違う  

夫婦の連携

──僕の認識が変わった日と、今の育児の選択肢

正直、最初はネンネトレーニングに抵抗がありました。  
「泣かせっぱなしはかわいそう」と思っていたし、  
そんな方法があることすら知りませんでした。

でも、だからといって、正解を知っているわけでもない。  
妻が取り組んでいることに、何も言えませんでした。  
ただ、見ているだけでした。


妻が取り組んでいた“今のネンネトレーニング”

妻は、ネンネトレーニングの専門家とLINEでやり取りしながら、  
子どもたちが安心して眠れる環境を整えていました。

  • 部屋から出ないようにゲージを設置  
  • 温度・湿度の調整  
  • 遮光カーテンで光を遮る  
  • カメラで外から様子を見守れるようにする

そして、昼寝の時間になると、泣いてもすぐには部屋に入らず、  
専門家と相談しながら、冷静に見守っていました。

その専門家は、他にもトレーニングしている家庭があるようで、  
妻が「こういう方法を選ぶ人、けっこういるんだよ」と教えてくれました。  
その時、僕は初めて「これは特別なことじゃないんだ」と思いました。


僕の認識が変わった瞬間

👨‍👩‍👧‍👦 「育児放棄じゃない」と思えた理由

  • 子どもたちが安心して眠れるようになった
  • 妻が少しでも休める時間ができた
  • 僕自身が「これは育児放棄じゃない」と思えた

実は、僕の親は驚いています。  
「子どもたちだけで寝るんだ?」と。  
きっと、昔の寝かせつけの感覚からすると、今の僕たちは非常識なのかもしれません。

昔は「抱っこで寝かさないと愛情不足」「添い寝が当たり前」という考えが強かったからこそ、そう感じるのは当然だと思います。ただ、時代とともに育児の選択肢も変わっているんですよね。

僕たちの生活には、この方法がピッタリはまってくれました。  
だからこそ、今ではこのトレーニングに感謝しています。


世間の動きも、少し調べてみました

僕自身の体験だけでなく、今の育児の流れも気になって、少し調べてみました。  
どうやら、ネンネトレーニングは昔と今で大きく認識が変わってきているようです。

🚨 今の専門的なネンネトレーニングが大切にすること

専門家と取り組む現代のネンネトレーニングは、「泣かせっぱなし」が目的ではありません。

  1. 「眠れる部屋づくり」:環境整備が最優先で、安心して眠れる土台をつくる。
  2. 「適切なタイミングでの介入」:ただ放置するのではなく、専門家と相談しながら冷静に見守り、必要な時だけ介入する。
  3. 「親のメンタルケア」:衝動的に部屋に入らないように工夫するなど、親の罪悪感やストレスを軽減する仕組みを取り入れる。

🧠 ネンネトレーニングの今と昔の違い

昔(2000年代以前)今(2020年代以降)
睡眠の認識添い寝・抱っこ・授乳で寝かせるのが一般的。「寝ないのは親の努力不足」とされる風潮もあった。睡眠の重要性が科学的に認知。脳の発達、情緒安定に昼夜の睡眠が重要とされる。
支援体制専門家の存在はほぼなく、育児書や親の経験が頼り。ネンネトレーニングの専門家やコンサルタントが増加。LINEやZoomでの個別相談が普及。
社会的な共有「泣かせっぱなしはかわいそう」という感覚が強く、ほとんど知られていなかった。親が孤立しやすかった。SNSやブログで体験談が共有され、“孤独な育児”から“つながる育児”へと変化。

🌍 世の中的な普及状況

日本国内ではまだ「一般的」とまでは言えませんが、都市部や共働き家庭を中心に関心が高まっています。特に、保育園入園前の「生活リズムづくり」「夜泣き対策」として導入する家庭が増加している傾向があります。

海外(特に欧米)では、ネンネトレーニングは育児の一環として広く認知されており、専門家の支援が当たり前になっている地域もあります。


まとめ:正解はわからない。でも、僕たちには合っていた

ネンネトレーニングには賛否があると思います。  
僕も最初は抵抗がありました。  
たぶん、これが正解というわけではない。  
でも、僕たちの生活にはピッタリはまってくれました。

もし今、寝かしつけで悩んでいる方がいたら、  
こういう選択肢もあるんだと、知ってもらえたら嬉しいです。  
そして、もしこの選択肢を選ぶなら、必ず夫婦で納得して取り組むことが大切です。

妻の努力と、僕の認識の変化がセットになって、ようやく成功したのだと思っています。夫婦で足並みを揃えることこそが、新しい育児の選択肢を成功させるカギだと感じています。

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