──妻の粘り強い努力と、僕が変わっていった日々
昼寝の時間をどうやって私たち双子の習慣にしたのか。
これは、かなり前から取り組んでいました。
それこそ、妻が粘り強く、時に心をすり減らしながら頑張っていたところでもあります。
私は正直、見ていただけの部分も多かったです。
その妻の奮闘と、僕が変わっていった日々を、
今日は夫である僕の正直な視点からお伝えしたいと思います。
保育園に向けた“昼寝トレーニング”の始まり
取り組み始めたのは、保育園に通い始める2週間ほど前。
保育園では12時前後に昼寝時間があると聞き、
その時間に合わせて、昼寝の習慣づくりが始まりました。
もともと、昼寝は添い寝でしていましたが、保育園ではそれができない。
そこで、双子が一人(いえ、二人)で寝られるように、環境と流れを整えていくことになりました。
専門家と一緒に“眠れる部屋”をつくる
妻は、ネンネトレーニングの専門家とLINEでやり取りしながら、
子どもたちが安心して眠れる部屋づくりを進めていました。
- 部屋から出ないようにゲージを設置
- 温度・湿度の調整
- 遮光性のあるカーテンで光を遮る
- カメラを設置して、外から様子を見守れるように
この部屋は、昼も夜も兼任する“眠るための場所”として整えられていきました。
泣いても見守る──昼寝の“自立”への訓練
昼寝の時間になると、子どもたちを部屋に寝かせて、
親は部屋の外で見守る。もちろん、最初は泣きます。
正直、泣き声を聞くのはつらかったです。
「泣かせっぱなしで大丈夫なのか」と、最初は妻のやり方に抵抗もありました。
でも、妻は専門家とLINE電話をつなぎながら、
衝動的に部屋に入らないように、冷静に見守っていました。
部屋に入るかどうかも、専門家のアドバイスを受けながら判断。
この“昼寝の自立訓練”を、数日間繰り返していきました。
うまくいかない日は、妻が添い寝していたように思います。
でも、それは最終手段。1時間は寝るように粘っていた記憶があります。
双子ならではの“寝かせつけの難しさ”
最初は、双子を同じ部屋で寝かせていました。
でも、娘が寝ても、息子がずっと泣いていて、
その声で娘がまた起きて泣いてしまう──二人とも寝られないなんてこともありました。
それこそ、妻が折れずに頑張ってくれました。
双子はかわいいですけど、こういう時はちょっと大変です。
僕ができること──“休日で休む父親”ではなく
平日は仕事だったので、昼寝トレーニングの中心は妻が担っていました。
でも、休日は違います。
妻が寝かせつけをしている間、僕は昼ご飯を作ったり、散らかったおもちゃを片づけたり。
“休日で休む父親”ではなく、妻と子どもを一緒に育てるために何ができるかを考えていました。
妻から小言を言われたこともあります。
「変われるなら変わってほしい。できないだろうけど」
「寝かせつけ変わってみる? そんな勇気ないんだろうけど」
言い返すことはできませんでした。
それだけ、妻も子どもたちの泣き声に追い詰められていたんだと思います。
僕が変わったと思うこと
この出来事から、僕は育児に参加できていないなと痛感しました。
やってるように思えて、実は“自分のできること”しかやっていなかった。
出来ないところは、妻に任せてしまっていた。
それに気づいてから、家事などを改めて真剣にやるようになりました。
育児は、手伝うことじゃなくて、生活の流れを一緒につくることなんだと、今は思います。
「ありがとう」はちゃんと伝える
寝かせつけが終わった後の妻は、正直、疲れているように見えました。
だから、僕はいつも「子どもたちの寝かせつけ、ありがとう」と声をかけるようにしています。
「ありがとう」は、伝えないと伝わらない。
それが、僕なりの妻の精神的な支え方でした。
習慣が定着してからの変化
昼寝の習慣が定着してからは、
妻も子どもたちが寝ている間に一緒に休めるようになり、
午後の生活が家族全員にとってリフレッシュの時間になりました。
ありがたいことに、一度定着してくれた後は楽でした。
今では子供たちが12時になると、自分たちで寝る部屋に行く、
と言ってくれるようになりました。
まとめ:昼寝の習慣は、家族の“生活の土台”になった
昼寝の習慣は、ただ時間を決めるだけではできませんでした。
環境を整え、流れをつくり、泣いても見守る勇気を持つこと。
そして、夫婦で支え合うこと。
今では、12時になると自然と眠る流れに入っていく子どもたち。
その背景には、妻の粘り強い努力と、僕自身の変化がありました。
ちなみに、今回の昼寝シリーズで話していますが、
夜の睡眠についても、基本的には同じ流れで取り組んでいます。
昼も夜も、子どもたちが安心して眠れるように、家族で環境を整えてきました。
もし今、寝かしつけや育児の役割分担で悩んでいる方がいたら、
私たち夫婦の経験が、「夫婦でつくる生活の土台」を見直すきっかけになれば嬉しいです。
次回予告:ネンネトレーニングって、昔と今でこんなに違う
僕自身、最初は「泣かせっぱなしはかわいそう」と思っていました。
ネンネトレーニングには、正直、抵抗がありました。
でも、妻が専門家と一緒に取り組む姿を見て、僕の認識は変わっていきました。
今では、あのトレーニングに感謝しています。
次回は、「僕の認識が古かったこと」と「今のネンネトレーニングの考え方」について、
僕自身の気づきからお話ししたいと思います。