昼寝ができなかった日の午後──“地獄のスイッチ”が入る瞬間
昼寝がうまくできなかった日の午後。
子どもは眠たいのに寝られず、目をこすったり、あくびをしたり。
そのうち、怒りっぽくなって、泣きやすくなって、甘えたになる。
ご飯の好き嫌いも激しくなって、親もつらくなってくる。
僕たちも平日の疲れが出てきて、いつものような余裕がなくなる。
ついイライラしたり、我慢できなくなったり。
夫婦の会話も、ちょっとしたことでギクシャクすることも。
そして気づいたんです。
昼寝がないと、疲れがそのまま平日に残ってしまう。
月曜の朝から、もうしんどい。
そんなことありませんか?
昼寝は“ただの休息”じゃない──家族の回復スイッチだった
だからこそ、私たちは、休日の昼寝時間を大切にしています。
「ただ子どもたちが昼寝する」だけじゃなく、
昼寝は、子どもたちの成長を支える時間であり、親である私たちの疲れを癒してくれる時間でもある。
そんなふうに思うようになってから、僕たちは、昼寝時間を「ただの休息」ではなく、
“家族の回復スイッチ”として意識して整えるようになりました。
今回は、そんな昼寝を大切にしようと思った、僕自身の理由を紹介したいと思います。
子どもにとっての昼寝──“育ち”と“免疫”を支える静かな時間
正直、僕自身は「寝る子は育つ」くらいの感覚しかありませんでした。
でも、ある日、妻が言ったんです。
「昼寝って、子どもの成長にすごく大事らしいよ」って。
気になって調べてみたら、驚きました。
昼寝って、こんなにいろんな意味があるんだ——と。
🧠 昼寝が子どもの成長に与える影響(2歳前後を中心に)
- 記憶の定着を助ける
午前中の刺激を、昼寝中に脳が整理し、記憶として残しやすくなる。 - 情緒の安定につながる
睡眠不足だと、怒りっぽくなったり、泣きやすくなったり。 - 言葉や社会性の発達を支える
規則正しい睡眠習慣が、言語習得や人との関わり方にも良い影響を与える。 - 身体の成長を促す
昼寝中に分泌される成長ホルモンが、骨や筋肉の発達をサポート。 - 免疫力の向上に関係する
睡眠中に体の炎症を抑えるホルモンが働き、病気への抵抗力が高まる。 - 午後の活動への切り替えをスムーズにする
昼寝後は機嫌がよくなり、遊びや食事への意欲も戻りやすい。
それ以来、昼寝時間は「できたらいいな」じゃなくて、
「子どもの育ちと健康を支える時間だから、整えよう」という意識に変わっていきました。
親にとっての昼寝──“自分に戻る”ための回復時間
平日は、育児に仕事に追われて、休める時間がほとんどありません。
だからこそ、休日の昼寝時間は、
ようやく訪れる“回復のチャンス”なんです。
肉体的な回復もあるし、精神的な回復もある。
好きな動画や映画を見たり、子どもと一緒に昼寝したり、軽く運動したり。
だらだら過ごすのではなく、しっかり“自分のために休む”。
これができると、月曜からの仕事や育児に向き合う気力がまるで違う。
昼寝時間は、親が“自分に戻る”ためのスイッチでもあると、僕は思っています。
家族にとっての昼寝──“空気の変化”
昼寝がうまくできた日の午後は、
家族の空気が明るく、リフレッシュされる気がします。
子どもが起きて「あそぼ!」と笑顔で語りかけてくる。
その声を聞くだけで、「昼寝時間、守ってよかったな」と思えるんです。
明確な実感があるわけじゃないけれど、
なんとなく、家族全員に疲れが取れて、次に向かう活力があるような気がしています。
気持ちも、ちょっと優しくなれる。
そんな午後があるだけで、週末の過ごし方、翌週の始まりがまるで違ってくるんです。
月曜日に、仕事と育児頑張ろう、と自然と思える感じです。
まとめ:昼寝時間は、家族の“リカバリー”の土台だった
改めて思うのは、昼寝時間は、
子どもの成長を支え、親の回復を助け、家族全体の空気を整える“回復の時間”でした。
だから僕たちは、
「昼寝してくれたらラッキー」ではなく、
「昼寝できるように整えよう」と、夫婦で行動するようになりました。
昼寝ができなかった日は、些細なことでイライラしがちだった僕たちが、
昼寝ができた日は、子どものわがままにも『まあ、いいか』と優しくなれる。
この心の余裕こそが、親にとって一番のご褒美かもしれません。
次回は、第2話
『昼寝時間を“つくる”ために、午前から整えている』。
僕たちがどんなふうに午前の流れを調整し、夫婦で連携して昼寝時間を守っているかをお話しします。