「戌の日」とは?父親の役割・服装・マナーを双子パパが実体験から徹底解説

日々の出来事

「ねぇ、次の戌の日(いぬのひ)、どこに行く?」

ある日の晩ごはん中、妻から飛んできたこの一言に、僕の頭の中は一瞬でフリーズしました。「……え、犬? 柴犬とか飼いたいの?」

本気でそう聞き返そうとした僕。今思えば、共働きで日々の仕事に追われ、育児の「い」の字も知らなかった僕らしい勘違いでした。ですが、これが僕にとって「安産祈願」という言葉を初めて自分事として捉えた、父親としての本当のスタート地点になったのです。

有名な神社を選んだ、僕なりの「考え」

「戌の日」が安産祈願のことだと理解したものの、最初はどこに行けばいいのか全く分からず、妻に呆れられながら候補を出してもらう始末でした。

ネットで検索を重ねる中で、僕たちが選んだのは「戌の日で有名な神社」。車で片道50分ほどかかる少し遠い場所でしたが、そこには僕なりに考え抜いた「3つの理由」がありました。

  • 歴史と実績への信頼 初めての子供、しかも双子。やはり古くから安産祈願で有名な場所のご利益にあやかりたいという、切実な思いが一番でした。
  • システム化された安心感 有名な場所は参拝客が多い分、受付から祈祷までの流れが効率化されています。「待ち時間が少ない=妻の負担が減る」と考えたのです。
  • バリアフリーの重要性 妊婦さんにとって階段は天敵です。有名な神社ならスロープなどの設備が整っているはずだと判断しました。

不慣れな行事の中、ただでさえ双子がお腹にいて体調が不安定な妻に、余計な負担をかけたくない。そんな「効率と安心」へのこだわりが、当時の僕なりの精一杯のサポートのつもりでした。

「駐車場の近さ」への執念と、妻の苦笑い

当日、僕が何よりもこだわったのは**「駐車場の近さ」**でした。 たとえ駐車料金が高くても、1メートルでも妻の歩く距離を短くしたい。特にお参りしたのは夏場で、外は30度近い猛暑。日傘をしていても、容赦ない暑さが妻の体力を奪っていきます。

双子でお腹が重くなっている妻のために「最短ルート」を死守しようと必死な僕でしたが、当の妻からは「そこまで気にしなくても大丈夫だよ」と笑われてしまいました。パパの気合が少し空回りした瞬間でしたが、それも今となっては良い思い出です。

服装はラフに、作法は「二礼二拍手一礼」を完璧に

「スーツで行かなきゃダメ?」と悩みましたが、誰かと面談するわけでもないので、結局は**「半袖とデニム」**というラフな格好で向かいました。その代わり、神社での作法だけはしっかり予習していきました。

【神社の参拝マナー】

  1. お賽銭を入れて、深く2回お辞儀をする(二礼
  2. 胸の高さで手を合わせ、2回拍手をする(二拍手
  3. そのまま手を合わせてお祈り
  4. 最後にもう一度、深くお辞儀をする(一礼

ママは祈祷の後に「腹帯」をもらいますが、パパには特に形に残るものはありません。けれど、神様の前で精いっぱい、妻と、生まれてくる子供たち、そして将来の家族のことを祈って手を合わせること。それ自体が、パパの大切な「役割」なんだと肌で感じた瞬間でした。

「3番の受付」と「250円」に込めた、柄にもない願い

普段は神仏なんて信じない理屈屋の僕ですが、いざ受付の前に立つと、ちょっとばかり願掛けをしたくなりました。受付が1〜4番まであり、妻に「どこにする?」と聞かれた時のことです。

「双子なんだから2番……」と一瞬思いましたが、ふと「2」は割り切れてしまう(別れを連想させる)数字だと思い至りました。そこで、あえて割り切れない**「3番窓口」**を提案し、二人でそこへ並びました。

さらにお賽銭も、「双子(2)とご縁(50)があるように」と250円を用意。 ただの語呂合わせかもしれません。でも、そうやって少しでも縁起を担ぎたいと思うほど、僕はいつの間にか「父親」として、無事な出産を強く、強く願っていました。

パパたちへ:完璧じゃなくていい、隣にいることが「最初の一歩」

一般的に、妊娠5ヶ月目(約半年)が戌の日です。母親は体調の変化を通して子供の存在を常に感じていますが、父親は正直まだ実感が薄い時期。だから、最初が「何のこと?」という勘違いから始まっても、僕はそれでいいと思います。

知識がなくても、段取りがスマートにできなくても、ママと一緒に「どうしようか?」と悩み、隣で同じ願いを込める。その時間こそが、パパが「父親」になるための、最初の大切な一歩になるはずです。

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