卒業の日──小さなヘルメットを外した瞬間に
長かったようで、あっという間だった半年間。
毎日お風呂の時間以外、肌身離さず装着していたヘルメット。
双子の小さな頭からそれを外した瞬間、「終わったんだ」とふわっと胸に込み上げるものがありました。
解放感と、静かな感動。
正直、「どこまで綺麗になったんだろう?」「100万円超えの価値はあったのかな?」という不安もありました。
でも、専門医が見せてくれた計測データを見て、私たちは心から「やってよかった」と思えました。
ギリギリのタイミングで決断し、夫婦で支え合って乗り越えた半年間。
今振り返っても、我が家にとっての“正解”だったと、胸を張って言えます。
治療結果と費用──「整った頭の形」以上に得たもの
今回の治療費は、双子二人分で約100万円。
我が家にとっても、決して軽くない出費でした。
でも、半年間の通院やメンテナンス、日々のケアを経て得られたのは、整った頭の形だけではありません。
それは、「子供たちの将来の選択肢が広がるかもしれない」という、何にも代えがたい安心感でした。
実用メモ:医療費控除のこと
この治療費、医療費控除の対象になる可能性があります。
我が家では領収書をすべて保管し、年末の確定申告で申請しました。
もし治療を検討されている方がいたら、ぜひこの手続きを忘れずに。
父親としての決意──「今しかできないこと」に向き合う
この治療を通して、父親としての自分の意識が、はっきりと形になった気がします。
「父親になる」って、ただ子供が生まれて相手をすることじゃない。
妻に任せきりにせず、自分から子供の未来を考え、行動することから始まるんだと思います。
「お金を出す人」で終わりたくなかった
子供の未来を左右する治療だからこそ、妻と同じ視線に立ちたかった。
「家計を支える人」で終わるのではなく、「一緒に決断し、支える人」でありたかったんです。
妻の頑張りを支えるという役割
双子の出産、日々の育児──妻はすでに全力で頑張ってくれていました。
だからこそ、治療に向き合うときは、妻の不安を減らし、安心して任せてもらえるようにすることが、私の役割でした。
仕事よりも優先した理由
私が治療を優先した理由は、二つあります。
- 「治療は今しかできない」──期限があること
- 「妻の信頼に応えたい」──共に乗り越える責任
半年間だけなら、なんとか調整できる。
そう腹をくくって、子供たちの“今”に向き合うことを優先しました。
すべてを終えて──後悔のない親の選択
治療を終えた今、私たちが得たのは、整った頭の形だけではありません。
それは、「夫婦で支え合うことで、お互いの信頼が強くなった」という自信。
そして、「子供たちの未来のために、できることをやり切った」という、静かな誇りです。
迷っている方へ──今日が一番早い
もし治療を迷っている方がいたら、伝えたいことがあります。
「始めるなら、治療したいと思ったその日が一番早い」です。
我が家も迷っていましたが、小児科の先生の一言がきっかけで、治療できるギリギリのタイミングで動き出しました。
迷いはすぐに消えました。
同じように悩んでいる方がいたら、一度話を聞いてみてください。
早く始めるほど効果は大きく、子供への負担も少なく済みます。
この教訓が、未来の親御さんの背中をそっと押せたら嬉しいです。
最後に──父親としてのメッセージ
ヘルメット治療を検討しているご夫婦へ。
もし迷っているなら、「後悔しない選択」をしてください。
そして、パートナーである父親の皆さんへ。
今しかできない子供の成長に、時間と愛情を注ぎ、妻と一緒に最高の未来を手に入れてください。