〜保育参加で見た「小さな椅子」「声かけ」「座るルール」〜
前回の保育参加で、先生たちの関わり方に驚きました。
家では「早く済ませる」ことが優先になりがちな育児も、保育園では子どもたちが自分で考えて動けるような工夫がたくさんありました。
「なぜ保育園ではやるのに、家ではやらないのか。」
その答えは、親の効率とは真逆のやり方にあるのかもしれません。
我が家は、発育が少しゆっくりな双子なので、こうして子どもの自主性を育ててくれて、体を動かしたり、チャレンジさせてくれる保育の関わり方は本当にありがたいと感じました。
とはいえ、平日は時間との戦い。全部を真似するのは現実的じゃない。
だからこそ、休日にできる先生たちの工夫を、家庭でも取り入れてみようと思います。
1. 小さな椅子で「自分でやってみる」時間をつくる
保育園では、着替えやオムツ替えのときに子どもサイズの椅子に座らせていました。
その状態で「ズボン脱いでみようか」と声をかけると、子どもが自分で手を動かし始めるんです。
オムツも破らずに脱がせるよう促し、はくときも子ども自身に足を入れさせていました。
家では、立たせたままサッと脱がせて、オムツの横を破って一瞬で交換。
とにかく早く終わらせるのが基本で、「自分でやってみる時間」をつくる余裕はありませんでした。
でも、椅子に座ることで姿勢が安定し、「やってみたい」という気持ちが自然に出てくるんですね。
うちの子たちは発育がゆっくりなので、こういうチャレンジしやすい環境があると、本人も落ち着いて取り組める気がします。
👉 休日の着替えや入浴後は、小さな椅子に座らせて「自分でやってみる時間」にしてみます。
2. 「エプロン取ってきて」で始まる声かけ
食事やおやつの前、先生たちは「エプロン取ってきてね」「手洗いしようね」と、行動を促すシンプルな声かけをしていました。
それだけで子どもたちは迷いなく動いていて、習慣になっているんだなと感じました。
家では「ご飯だよ」と言っても、なかなか動かないことが多くて、結局親がエプロンを持っていって着せてしまうこともあります。
でも、「ご飯だよ」ではなく「エプロン取ってきて」と声をかけるだけで、
子どもが自分から動き出すきっかけになるんですね。
👉 エプロンを手の届く場所に置いて、休日は「エプロン取ってきて」から始めてみます。
3. 「座ってから食べる」をルールにする
保育園では、食事のときに必ず「椅子に座ってから食べる」というルールがありました。
子どもたちは自然とその流れに乗っていて、立ち歩きもなく、集中して食べていました。
家では、機嫌を損ねるのが怖くて、遊んでいるその場で飲み物や食べ物を渡してしまうこともあります。
でもそれが、食事の乱れにつながっていたのかもしれません。
椅子に座ることで、食事への意識が切り替わるし、
座ったり立ったりする動作も、子どもにとっては良い運動になります。
うちの子たちはまだ足腰が弱いので、こうした動きの積み重ねも大事にしたいと思いました。
👉 休日の食事は、「座ってから食べようね」とルールを決めて、親もそれを守るようにしてみます。
4. チャレンジを見守る時間をつくる
保育参加の日、印象に残ったのは、先生たちが子どもたちの“挑戦”をじっくり見守っていたことでした。
たとえば階段を上る場面では、先生たちは急かすことなく、子どもたちが自分のペースで上るのを待っていました。
家では、時間がないときや親の都合で、つい抱っこしてしまうこともあります。
でも、階段を上るのも、靴を履くのも、スプーンを使うのも——
子どもにとっては全部が「挑戦」であり、「成長の機会」なんですよね。
うちはまだ足腰が弱くて、動きもゆっくり。
でも、だからこそ「見守る時間」をつくることで、本人のペースでチャレンジできるようにしたいと思いました。
👉 休日は、階段や靴履き、食事の準備など、子どもが「自分でやってみよう」とする場面を、急がず見守る時間にしてみます。
🤝 まとめ:先生の工夫から学んだ、子どもとの向き合い方
保育参加で感じたのは、先生たちの工夫が「親の効率化」とは真逆にある、子どもの自立や挑戦を支える関わり方だということでした。
うちは発育が少しゆっくりな双子なので、こうした関わり方が本当にありがたく、
「できるようになるまで待つ」「やってみようとする気持ちを支える」ことの大切さを、改めて実感しました。
平日の忙しさの中で、すべてを真似するのは難しい。
でも、休日ならできることもある。
そして何より、先生たちの工夫を通して、
子どもとの向き合い方そのものを学ばせてもらった気がします。
【次回予告】
次回の記事では、今回紹介した4つの工夫を実際に家庭で試してみた結果——
どんな変化があったのか?を、正直にレポートしてみたいと思います。