「今回だけ」の許可は後悔のもと。2歳児の学習能力をなめていたパパの失敗談

日々の出来事

2歳児に“今回だけ”は通じません。 この記事では、私が実際にやらかした「一度の例外が習慣化してしまう」体験と、そこから学んだ教訓、そして我が家なりの解決策をまとめています。


「今回だけ」と思っていたら、毎日せがまれて後悔しかない

もしタイムマシンがあるなら、1か月前の自分に会って、土曜日のお昼、リモコンを手に取ろうとしている自分を**全力で説得したい。**今、切実にそう思っています。

きっかけは、妻が仕事で不在だった土曜日の「ワンオペ育児」でした。


足元に二人の“強敵”。戦場と化したキッチン

我が家には2歳半の双子がいます。 普段、朝食は出勤前の妻が手伝ってくれるのですが、ワンオペの日のお昼ご飯は私一人の真剣勝負。 いざ準備を始めようとキッチンに立つと、そこは一瞬で戦場になります。

  • 一人は**「遊んで!」**と叫ぶ
  • もう一人は**「お腹すいた!」**と泣きつく
  • 右足に一人、左足に一人
  • 合計20kg以上の重みで一歩も動けない

電子レンジのボタンを押すのも、野菜を切るのも、もはや「不可能」。 「このままでは火も使えないし、お昼ご飯にたどり着けない……」

追い詰められた私は、ついに禁断のカードを切ってしまいました。


2歳児にとって「今回だけ」は“契約成立”

「テレビ15分だけ。いい? 今日だけだよ?」

普段は夕食後の“ご褒美”としてだけ見せている、NHKの『いないいないばあっ!』。 私がリモコンを持った瞬間、それまで足にしがみついていた二人は、脱兎のごとくテレビの前へ。

「今日だけ」なんて言葉、彼らの耳には1ミリも届いていなかったのでしょう。

テレビが流れている15分間、キッチンは驚くほど静かでした。 「テレビの力、恐るべし…」と感動しながら、あっという間に料理を完成。 番組が終わった後、テレビを消すと二人は泣いて抵抗。 なんとか本やおもちゃで気をそらし、お昼ご飯にこぎつけました。

その時は、「これで一件落着」だと思っていたのです。


翌日に訪れた“裏切り”の瞬間

本当の失敗は翌日の日曜日にやってきました。 キッチンで妻がお昼ご飯の準備をしていると、子どもたちがテレビを指さして「あっ!あっ!」と熱烈アピール。

実は、前日に動画を見せたことは妻には内緒でした。

「テレビは晩ごはんの後だけでしょ」となだめる妻。 私は黙って別の方向を見ながら、心の中で「ごめん、昨日見せちゃったんだよ……」と激しく懺悔。

彼らにとって、パパが見せてくれた“たった一度”は例外ではありません。 「交渉すれば、お昼にもテレビが見られる」という新ルールが制定された瞬間だったのです。


2歳児の学習能力をなめてはいけない

一度覚えた楽しみを、彼らの記憶から消すのは不可能。 それ以来、お昼時になると**「テレビが見られるはずだ」という期待に満ちた視線**が私に突き刺さります。

今回の失敗から学んだ、これから父親になる方や、今まさにワンオペで戦っているパパたちへ伝えたい教訓は3つです。

  1. 「今回だけ」は通じない 2歳児にとって、一度の許可は「次からもOK」という契約更新と同じ。
  2. 「ママに内緒」は速攻でバレる 子どもは最高の“情報漏洩者”。翌日には100%の笑顔で証拠を突きつけます。
  3. 習慣を直すのは、作るより100倍大変 一度定着した習慣をゼロに戻すのは至難の業。

今は妻と私がいる土日は、テレビではなく、おもちゃや遊びで気を紛らわせる**“泥沼の戦い”**を続けています。


じゃあ、どうすればよかったのか(私なりの答え)

今回の件を経て、我が家では**“ワンオペの日だけの特別ルール”**を作りました。

まず、妻には正直に伝えました。

「ワンオペで料理は無理だから、その時間だけテレビを見せたい。 ただし“ワンオペ限定の特別な日”という扱いにしたい」

妻も「それなら仕方ないよね」と納得してくれました。 そして、ここからが本当に大事なところです。

  • ● 見せるのは“1話だけ”。絶対に延長しない 1話見終わって「次も!」とせがまれても、そこは心を鬼にして「今日はおしまい」。
  • ● テレビを見ている間に、必ず料理を終わらせる 1話の間に作り切れなかったらアウト。「もう1話だけ…」と延長した瞬間、こちらの負けです。
  • ● スマホやタブレットでは見せない 子どもが自分で持てる機器で動画を見せると、“いつでも見られる”という誤学習が一気に進むからです。

その点、テレビはリモコンさえ隠しておけば、子どもが勝手に動画を見ることはほぼありません。 「親が操作しないと見られない」という距離感がちょうどいいと感じています。このあたりの理由は、別の記事で詳しく書く予定です。


完璧なパパなんていないけれど

もちろん、ワンオペの極限状態でテレビに頼ること自体が悪いとは思いません。 あのまま料理を続けて怪我をさせるよりは、15分の動画に頼る方が正解だったとも言えます。

ただ一つだけ言えるのは、 「その一押しが、明日からの自分の首を絞めるかもしれない」 という覚悟は持っておくべきだった、ということ。

皆さんも、「良かれと思ってやった一度きりの妥協」が、いつの間にか家庭の鉄則になってしまった経験はありませんか。

私は今日も、「テレビ!」と叫ぶ子どもたちを前に、必死でお気に入りの本を差し出しながら、自分の甘さを反省しています。

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